2012年4月10日
関西電力は10日、子会社や関連会社17社に計69人の天下りを受け入れていることを明らかにした。昨年3月末の時点の統計で、大阪府市からの質問に答えて開示した。一方、関電本社では現時点で計25人の天下り組がいることが朝日新聞の取材で判明。官と電力業界の癒着構造が改めて明らかになり、批判が高まりそうだ。
子会社や関連会社については、同日開かれた大阪府市の専門家会議「エネルギー戦略会議」で、関電が明らかにした。
回答書によると、天下っていたのは、国家公務員が計25人。出身省庁は国土交通省13人、経済産業省3人、環境省2人など。「主に土木関係技術業務や環境関係業務などに従事している」と説明している。地方公務員は計44人で、内訳は警察関係16人、土木関係13人、消防関係10人など。「主に渉外対応、土木関係技術業務、原子力発電所の自衛消防隊業務などに従事している」とした。