ソニー(6758)は10日、2012年3月期の連結最終損益(米国会計基準)が5200億円の赤字(前の期は2595億円の赤字)になったようだと発表した。従来予想の2200億円の赤字から3000億円下方修正した。主に米国で繰り延べ税金資産に対する評価を見直し、追加の税金費用約3000億円を計上したことが響く。最終損益の赤字は4期連続で、赤字額は過去最大になる見通し。
米国ではエレクトロニクスやゲーム部門が重荷になっており、累積損失が発生している。足元でも目立った回復の兆しが見られないため、将来は回収できると見込んで計上した繰り延べ税金資産を評価し直す必要に迫られた。今回の下方修正は引当金計上が主因のため、売上高や営業損益、税引き前損益の予想は据え置いた。
併せて13年3月期の営業損益は1800億円の黒字(前期推定は950億円の赤字)に転換しそうだと公表した。エレクトロニクス事業を中心にコスト構造の見直しを進めることが寄与する。前提として円相場が1ドル=80円前後、1ユーロ=105円前後を想定し、前第4四半期の連結業績で前提にしている為替レートから円安方向に振れることも黒字転換につながるもよう。13年3月期見通しの詳細は5月10日に12年3月期決算に併せて発表する予定だ。
ソニーは10日午後5時30分から、都内の本社で説明会を開く。加藤優最高財務責任者(CFO)が出席する。〔日経QUICKニュース〕
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