水原バラバラ殺人、犯人像を追う

 京畿道水原市で28歳の女性が帰宅中に連れ去られ、バラバラ遺体で発見された殺人事件で、本紙は逮捕されたオ・ウォンチュン容疑者(42)の自宅付近で住民の話を聞くとともに、容疑者宅を訪れ、殺人鬼の実像を探った。

 オ容疑者は中国出身の朝鮮族で、2007年に韓国に入国した。警察の取り調べによれば、中国には妻子がいるという。記者が容疑者宅で見つけた旅券の写しには、出生地が内モンゴル自治区とあった。オ容疑者は面積19.8平方メートルのワンルームに敷金100万ウォン(約7万4000円)、家賃月15万ウォン(約1万1000円)で住んでいた。周辺の中国料理店の経営者は「いつも一人で来店し、酒を飲んでも酔っ払うほどは飲まない人だった」と印象を語ったが、自宅室内には度数が38度の白酒(中国の蒸留酒)、ヌード写真が印刷されたカード、女性の生理用品などがあった。記者が周辺で聞き込みを行ったところ、事件当日の午後10時半ごろ、被害者の女性がオ容疑者に連れ去られる場面を目撃した人物がいた。

 目撃者は知人に対し、被害女性は「わたしが悪かった。助けてください」と叫んでいたが、そのまま連れ去られたという。目撃者は当時の様子を「よくある夫婦げんかだと思った」と話した。被害女性は午後10時50分に警察に通報するが、場所を伝える前に電話は切れた。

 オ容疑者は、水原市八達区池洞の3階建て住宅の1階に住んでいた。灰色のドアを開け、室内に入ると、冷蔵庫と流し台があり、右側にはトイレの打が見えた。このトイレは被害者の遺体がバラバラにされた現場だ。トイレの床は既にきれいに流され、血の跡はなかった。棚には女性の生理用品も置かれていた。居間に入ると、かばんが無造作に置かれていた。かばんから服、下着が飛び出し、床に散乱していた。警察の取り調べに対し、オ容疑者は居間で女性をスパナで2回殴り、首を絞めて殺害したと供述した。犯行時刻について、オ容疑者は「未明に殺害した」と供述したが、警察は正確な殺害時間を割り出すため、遺体の胃腸に残された消化物の分析に入った。

宋元亨(ソン・ウォンヒョン)記者
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