尼崎北署は9日、同署地域第2課の男性巡査長(27)が、酔って捜査資料などの入ったバッグを一時紛失していた、と発表した。
同署によると、巡査長は8日正午から、神戸・三宮の飲食店で同課の上司や同僚らと飲酒。午後2時45分ごろ、上司と別れて帰宅しようとした。乗り過ごした近鉄奈良線学園前駅で目が覚め、午後7時ごろ、戻ってきた阪神尼崎駅で下車した際、持ち歩いていたショルダーバッグがないことに気づいた。
バッグには、暴行事件の容疑者の写真や別の窃盗事件の被害届、自身の制服が入っていた。同日午後5時半すぎ、阪神甲子園駅のホームで駅員がバッグを発見した。
巡査長は上司と別れてから目覚めるまでの記憶がないという。捜査書類を持ち出したことについて「関係者から事情を聴く前に見直していたところ、歓迎会の時間が来たため、ロッカーに戻さず持ち出した」と話しているという。
捜査書類の持ち出しは原則許可されていないといい、同署の山中正幸副署長は「関係者の方にはお詫びいたします。指導を徹底してまいりたい」とコメントした。
(2012/04/09 12:56)
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