科学厳しい夏の供給、説得に課題 関電 拙速批判、どう払拭+(2/2ページ)(2012.4.10 08:24

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厳しい夏の供給、説得に課題 関電 拙速批判、どう払拭

2012.4.10 08:24 (2/2ページ)

 このため電力需給面での必要性などをていねいに訴えられるかどうかが再稼働のカギとなる。試算では一昨年並みの猛暑なら電力不足は19・6%の606万キロワット。大飯原発が再稼働しても240万キロワットを確保できるだけで、経産省資源エネルギー庁幹部は「夏の供給力は万全とはほど遠い」という。再稼働による上積みがなければ、融通を受けても電力使用制限令や計画停電が現実味を帯びる。

 エネ庁は、再稼働しなければ、石油や液化天然ガス(LNG)などの価格が横ばいでも、関電は火力発電への依存増で年間7千億円のコスト増になるとの試算も公表。藤村修官房長官は9日、「日本経済や国民生活にどのような影響があるかも総合的に判断する」と指摘し、料金値上げにつながる原油価格動向も考慮する考えを表明した。地元説得に向けて政府・関電は着々と環境を整備しつつある。

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