JR大阪駅北側に昨年5月4日開業したファッションビル「ルクア」の運営会社は2日、3月末までの累計売上高が340億円になったことを明らかにした。昨年10月に当初の250億円から大幅に上方修正し、320億円とした年間売上高目標をも上回った。
一方、ルクアと同じ日に開業したJR大阪三越伊勢丹の累計売上高は310億円にとどまった。同社は3月末までの売上高目標として当初550億円、昨年10月には350億円に大幅下方修正したが、その目標も下回った。
ルクアは、館内198店舗のうち全国初や関西初の店舗が約3分の1を占め、新鮮さをアピール。衣料品の平均価格帯は7千~8千円とし、高価格帯の多い百貨店に比べてお値打ち感を演出したことも功を奏した。担当者は「いつ来店しても新鮮で驚きを感じてもらえる店づくりをこれからも続けていく」としている。
これに対し、三越伊勢丹の担当者は「店の持つ独自性が十分、買い物客にアピールできなかった」と反省しつつ、「新規カード会員は毎月見通しを上回る数を集めている」と、巻き返しへの手応えを示した。