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乱暴される声7分 警察が女性見殺し

9日、記者会見で謝罪する韓国警察庁の趙長官(聯合=共同)
9日、記者会見で謝罪する韓国警察庁の趙長官(聯合=共同)

 韓国ソウル近郊の水原で、帰宅途中の女性(28)が家に連れ込まれて乱暴された後、携帯電話で警察に助けを求めたのに、警察の怠慢が重なり救出できず、約6時間後に殺害されたことが分かった。警察が責任回避のため虚偽発表を重ねたことも発覚し、趙顕五警察庁長官が9日、引責辞任表明に追い込まれた。

 女性は1日深夜、電話で「今、犯人が部屋から出た隙にドアに鍵を掛けて電話している。早く助けて」と救いを求め、容疑者の男(42)の自宅である犯行場所の位置を正確に伝えた。

 しかし通報を受けた警察の通信指令室は、出動した刑事らに現場が屋内であることも含め重要な情報を伝えなかった。刑事らは現場付近で「住民を起こしてしまう」と判断し、消灯した民家を訪ねることもしなかった。

 通信指令室は、男がドアを壊して部屋に戻り、女性が「許して、許して」と泣き叫びながら暴行されている声や音を7分間にわたり通報電話を通じて聞いていたが、「夫婦げんか」と判断し緊張感もなかったという。

 結局、通報から約13時間後に、男が自宅で女性の遺体をばらばらに切断している現場を刑事が発見、男を逮捕した。その後、警察は「女性の通報は1分余りで正確な場所も言わなかった」などとうその発表を続けた。(共同)

 [2012年4月9日22時13分]







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