中国産キムチを「国産」と偽装、学校給食に

 これまで左派系の教育監(教育長に相当)は無料給食を推進し、国産農産物の使用をスローガンに掲げてきたが、実際は中国産の食材が広く出回っていたことになる。一般家庭の食卓も同様の脅威にさらされている。

 韓国では最近5カ月で、中国産を韓国産と偽って販売されていた米、塩、トウガラシ粉をはじめ、非衛生的な環境で生産され、ハエの幼虫がわいた塩辛、腐った粉トウガラシ、人体に危険な氷酢酸(純度が高い酢酸)に漬けたエイ、水酸化ナトリウム溶液に漬け、重さを水増ししたナマコなどの有害食品が相次いで摘発された。

 国立農産物品質管理院が原産地の虚偽表示、未表示で摘発した食品は、2010年の4894件から昨年は5516件へと約13%増えた。建国大消費者情報学科の李承信(イ・スンシン)教授は「食べ物をめぐるこうした問題は、典型的な後進国型の事件だ」と批判した。

 高麗大食品資源経済学科の梁昇竜(ヤン・スンリョン)教授は「国民の健康を著しく損ねた場合、規定に従い、懲役刑を徹底して適用するなど、処罰を強化すべきだ。不良食品を生産して得る利益より損害の方が大きいという認識を定着させる必要がある」と指摘した。

■HACCP(商品衛生要素重点管理基準)とは

 食品材料の生産から流通までの各工程で、食品に有害物質が混入したり、食品が汚染されることを防止するための衛生管理システム。政府は安全で衛生的だと認証された食品に対し、「HACCPマーク」を付与している。

甘恵琳(カム・ヘリム)記者
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