渡辺防衛副大臣、視察で理解求める
【与那国】渡辺周防衛副大臣は7日午前、政府が2012年度予算で10億円を計上している与那国への沿岸監視部隊配備候補地の南牧場やインビ岳などを視察。「国土防衛のためにも、地元の皆さんの同意をいただきながら進めていきたい。協力をお願いしたい」と述べ、理解を求めた。
久部良の西埼灯台にある「日本最西端の碑」の前で渡辺副大臣は「与那国町が国境の町であること、今まで南西諸島が手薄だったことを深く認識した。自衛隊の沿岸監視部隊を配備させてほしい。そのためにも町の協力を今後もお願いしたい」と部隊配備を強調。
配備に向けた取り組みについて「12年度予算を執行していくので、議会のほうでも話を進めてほしい。町民についてもこれまで2回の説明会をしてきて、皆さんにもいろんな意見があることは認識しているので町の力を借りて理解を求めていきたい」と話し、具体的な進展がある段階ではないとした。
外間守吉町長は「今回の配備と自衛隊誘致は関係のないこと。いろんな考えがあると思うが、コメントすることはない」と述べるにとどめた。
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