日中国交正常化40周年を機に、九州の経済人や文化人ら官民の有志が「九州日中クラブ」を発足させ、9日、福岡市のホテルで第1回フォーラム(西日本新聞社など後援)を開いた。文化や医療、教育など広範な分野で両国交流の懸け橋として信頼関係の醸成を目指す。
フォーラムのテーマは「九州の魅力・中国の魅力をどう発揮するか」。日中協会の白西紳一郎理事長▽JR九州の石原進会長▽九州国立博物館の三輪嘉六館長▽熊本機能病院の米満弘之総院長が討論した。
白西理事長は「少々しゃくに障ることがあっても感情論ではなく理性を持って関係を維持する必要がある」と語り、国際政治や経済面で日中関係の重要さを強調。石原会長は「九州観光の魅力を発信するべきだ。中国への企業進出も期待したい」と話した。
同クラブは今後、日中関係のあり方や中国情勢などを学ぶためフォーラムを年2、3回開催する。
=2012/04/09 西日本新聞=