「家庭用ゲーム」の領域は広がっている
――フランチャイズタイトルについての状況はいかがですか。
田中氏:3月に、『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D』を発売します。3D立体視により、ジャングルをはじめとしたステージへの没入感が増し、タッチパネルなどの直感的な操作で、作品のテーマである「潜入」の臨場感を楽しむことができます。
今後、家庭用ゲームの分野は、いわゆる「家庭用ゲーム専用機」という限られた領域から「家庭で遊ぶデジタルエンタテインメント」という意味でさらに広がっていくと見ています。
ソーシャルゲームに加え、「グーグルテレビ」などのスマートテレビも、その領域に加わっていくことになります。
パッケージタイトルの販売本数だけでは見えない領域がどんどん広がっています。チャンスもポテンシャルも広がっていますね。
考えなければいけないのは、各社さんが垂直統合にプラットフォームを構築していることです。マイクロソフトさんは、Windows-Xbox-Windows Phoneですし、アップルさんも、Mac-iPad-iPhone、任天堂さん、ソニーさんにもある。その各社さんからは「我が社のプラットフォーム専用にタイトルを出してくれ」と要望をいただきます。本当は、我々のコンテンツをあらゆるプラットフォームに一様に出せたらいいのですが。プラットフォーム戦略では常につきまとう課題ですね。