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企業倒産が3年連続で減少4月9日 16時40分
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昨年度に倒産した企業の数は、東日本大震災の復興事業が増えていることなどから、およそ1万1000件余りと、3年連続の減少となりました。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、昨年度、1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は1万1435件と、前の年度より0.5%減り3年連続の減少となりました。
これは東日本大震災の復興に向けた公共工事が増えていることや、震災で被害を受けた企業へのさまざまな支援制度で東北地方で倒産件数が27.3%もの大幅な減少になったことなどによるものです。しかし、津波の被害が大きかった東北地方の沿岸部や原発事故による避難を余儀なくされている地域などでは、営業を行っていないものの倒産の手続きが取られていない企業や、経営者と連絡が取れない企業が合わせて1500社に上り、実態はより深刻だとみられるとしています。
今後の見通しについて信用調査会社では「デフレが続くなかで、円高や原油価格の上昇が企業の業績に悪影響を与える可能性があり、企業倒産は増加傾向に転じる可能性があるのではないか」と話しています。
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