北朝鮮「衛星」:日本、非難声明要請へ G8外相会議で
毎日新聞 2012年04月08日 08時46分(最終更新 04月08日 09時46分)
会議では、イランの核開発問題なども議題となり、最後にクリントン氏が議長声明をまとめる見通し。だが、声明が出るのは日本時間13日になるため、日本政府は「議長声明を待っていては遅い」(外務省幹部)として、緊急対応を働きかけることにした。玄葉光一郎外相は6日の記者会見で「G8では日本がリードして対応を考えていくことが大切だ」と述べ、率先して行動する考えを示していた。
発射後は、国連安全保障理事会で非難決議の採択などが検討される見通しだが、日本は現在、非常任理事国に入っておらず、直接的関与は難しい。G8外相の緊急非難声明も拘束力はなくアピールの意味合いが強いが、外務省幹部は「G8で非難のメッセージを出せれば日本としてまずは役割を果たしたことになる」と話している。
国連安保理の決議は、北朝鮮に対して弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も禁じている。【横田愛】