高齢者らの買い物サポート 「生鮮市」 

 近くに食品スーパーがなかったり、交通手段に不便を感じる高齢者らの買い物をサポートする動きが北空知で広がっている。商店やコンビニが店内の一角で新鮮な食材を販売する「生鮮市」。深川地方卸売市場(溝口信義社長)の協力を受けた取り組みで、開始から1カ月ほどだが、主婦らの口コミで人気を集めているという。ある店主は「こんなにお客さんが来たのは何十年ぶり」と喜んでおり、小売店に活気を呼び戻す副産物もあるようだ。
 「はい、いらっしゃい」「生きのいい魚入ったよ」。市場のセリを思わせる威勢の良い声に誘われ、買い物かごを提げた主婦らがぞくぞくと店内に入ってきた。
 21日、北竜町碧水の「セイコーマートへきすい店」。店内の一角に設けた生鮮市コーナーには、鮮魚をメーンにみずみずしい野菜や甘い香りの果物など約70品目が並べられ、品定めをする主婦らでにぎわった。
 この日は生鮮市と合わせて同店の特売も開催。生鮮市から特売コーナーに流れるお客もおり、店長の干場正さんは「店全体の売り上げ増につながる」と期待を込める。
 「この魚いくら?」「それは400円だよ」―。買い物客と従業員が気兼ねない会話を楽しめるのも、対面販売の魅力の一つ。溝口社長は「パック詰めの魚より、一本丸ごと売っている方が、年配のお客さんは好きなんだよ。近所の人たちの出会いの場にもなるし、お店もにぎわうでしょ」と話す。

新鮮な食材を品定めする買い物客=21日、「セイコーマートへきすい店」

  • kitasorachi
  • 2012年03月28日 11時17分

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