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福島 給食の毎日丸ごと検査始まる4月9日 17時43分
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原発事故の影響から子どもたちを守るため、福島市は、学校給食1食分を毎日丸ごと検査して放射性物質を測定する新たな取り組みを始めました。
「学校給食まるごと検査」と名付けられたこの取り組みは、福島市が新学期の給食が始まった9日から市立のすべての小中学校と特別支援学校、合わせて73校で始めました。
これまでは、1週間から2週間に1回、食材の種類ごとに検査していましたが、9日からは毎日、給食施設で調理するおかずの材料など1食分をすべて調べます。
このうち市立庭坂小学校では9日朝、給食室で調理担当の職員が給食1食分の材料を取り分けてミキサーにかけました。
そしてミキサーにかけた材料は近くにある市役所の支所に運ばれ、簡易型の測定器にかけられました。放射性セシウムが20ベクレルを超えた場合にはおかずの提供を取りやめ、別の検査で安全性を確認するごはんと牛乳だけを提供します。
初日の9日はすべての学校で放射性物質は検出されず、検査結果は昼前に各学校に通知されました。庭坂小学校でも子どもたちが新学期最初の給食をおいしそうに食べていました。
庭坂小学校の山内雄和校長は「毎日検査することで保護者もより安心できると思います。検査したうえで保護者に情報提供していくことが大事です」と話していました。福島市では今後新たな検査機器を整備し、6月までに検査の基準を20ベクレルから10ベクレルに厳しくするとしています。
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