韓国慶尚南道で民間による「日本村」構想が進んでいる。山清(サンチョン)郡の農業会社法人「感受原(カムスウォン)」が、母国での生活を望む在日韓国人など日本からの移住者向けに35世帯分の宅地分譲を始めた。朝鮮半島から日本に伝わった有田焼や薩摩焼などの陶磁器展示館も備える。
既に2月に東京で説明会を開催。韓国人向けの80世帯分と一体的に開発する。約25万平方メートルの敷地内には、露天風呂付きの温泉やブルーベリー農園を建設する計画もあるという。
山清郡は釜山から車で西へ約1時間半で、智異山国立公園のふもとに位置する。担当者は「長期滞在を希望する日本人を含め、山の好きな人はぜひ山清に来てほしい」と訴える。同道では南海(ナメ)郡庁が同様の日本村構想を進めている。 (釜山・塩塚未)
=2012/03/05付 西日本新聞朝刊=