25日発表されたオリコン本ランキング(3月29日付)によると、09年12月に発売された岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)が、書籍総合部門で前週の13位から4位に急上昇した。高校野球の女子マネジャーを主人公にした異色のビジネス本で、累計で11万4000部を売り上げ、発売から4カ月、14週目で初のトップテン入り。ビジネス書部門では2週連続で首位を獲得している。
同書は、高校の野球部でマネジャーを務める「みなみちゃん」がマネジャーの仕事のために、オーストリアの社会学者、ピーター・ドラッカーの経営書『マネジメント』を間違って買ってしまい、最初は内容が難しくて後悔するも、次第に野球部のマネジメントにも生かせることに気付き、その教えを基に部の仲間とともに甲子園を目指し奮闘する……という内容。青春小説仕立てのビジネス本というユニークな形態が話題を呼んでいる。
主人公の「みなみちゃん」は、大学卒業後、作詞家の秋元康さんに師事した著者の岩崎さんがプロデュースにも携わったアイドルグループ「AKB48」の峯岸みなみさん(17)をモチーフにしているという。B6判、272ページで1680円。【松村果奈/毎日新聞デジタル】