これを書きながら横目で世間のお嬢さん方のかわいらしい文体のかわいらしい日記とか読んでて、私はこんなの書き残していいんだろうかと心配になる。もうお嫁に行けなくなっちゃう。けど多分書かなくても行けないから。偽ってもしかたがない。これは私の記録である。そして今回の行動について、私はほんとは少しも恥じていない。
でもあんまり長いので概要まとめてみるとこんな感じです。
地元駅を出発。18きっぷ使用。
浜松駅で降りる。駅のトイレに入って鏡を見たら唇にくっきり白い線が。どうりでなんだか視線感じたはずだわ。多分長時間噛んでいた歯磨きガムの成分のせいだと思われ。なのにあんなスカシて必死こいて噛んでたなんて。はぁー、素敵な旅になりそうだな。
海沿いを歩こうと東京と海を同時に目指して道に迷う。私ってもしかして方向音痴なのかなあ。いや、でも原因はわかってるわけで、それを直せば迷わないはずだから違うよ。違うと言わせてよ。はい、ここでもう足の裏が痛い。靴を間違えた。これは短距離走向きであって、長距離散歩向きではない。海を見ることを諦める。元来た道を戻ることも無理っぽいので回れ右して大通りを突き進む。しばらく歩くと標識に浜松駅への矢印を見つけて安堵。
自販機にダイエットコカコーラを見つけて都会の証だと感動する。田舎はコカコーラしかないのだ。だから都会ッコぶりたければダイエット!とかノンカロリー!とか連呼すべし。あとダイエットペプシは都会でも見なかった。ま、とりあえず記念に購入。120円。記念にとか言っといて空き缶はゴミ箱へ。
浜松駅に帰還。18きっぷは1回につき1日乗り放題なので、24時ぎりぎりまで活用した結果、富士駅まで乗ることができた。浜松で降りなければもっと行けたのに。
何となしに1時間ほど歩くと、神社と公園が合体したような所があって、トイレもあったので今夜はここで眠ることに。トイレも、それらしいにおいはするけど掃除は行き届いてる。トイレットペーパーが設置されてるのがポイント高し。なくても私は持参してるから大丈夫だけど。トイレで歯を磨き、顔を洗う。じゃり石のある駐車場の陰でカバンを枕に寝てみる。あ、いけるかも。これで朝まで眠れたら私に怖いものはないね。まじで兵器だぜ。そして目を閉じる。が、虫がいます。かゆい。どうして肌が出ていない脇とかかゆくなるんですか。それでも1時間ぐらい目を閉じていたが、限界。起きて持参したプロテイン(これ持参した3つの理由 1.節約 2.ダイエット 3.汗臭いと店に入りづらいから)を飲み、また歯を磨き、顔を洗う。まあ、でも足の裏の疲れはなくなったかも。電車の中でも立ってきたからつらかったのだ。ありがとうございました>神社。
気を取り直してまた歩き始めたけど、道に迷った。またここでも2時間ほど。埠頭に行っちゃいけなくて、沼津へ行けばいいのね。しばらく歩いていくと国道1号線に合流することができて一安心。確かこれでまっすぐ東京まで行けるはず。沼津までの道は周りにほとんど人家がなかったので聴いてるMDに合わせて大声で歌う。たーのしー♪
足はすんごい痛い。左足の小指と薬指に水ぶくれができた。右足首も痛い。高校球児だったら監督さんに「お前の将来のためだ、甲子園は諦めろ」とか言われる系の痛み。で、エースは「すんません監督、ここでマウンド降りたらオレ一生後悔します」とか言い放ち、笑顔でマウンドへ帰ります。そういう脳内会議の結果、監督はエースを黙って見守ったのでした。ええ話やね。
大きな公園を見つけて、トイレに行き、歯を磨き、顔を洗い、ついでに頭から水をかぶる。ホームレスさんに顔をじろじろ見られる。私ってそんなに変ですか。変だと言われるのは好きだけど、そのように見られるのは好かん。公園を出ても考えてしまう。悲しい。
箱根峠へ。ここが一番しんどかった。どこまで歩けばてっぺんなのか。バイクや自転車を使って旅をしている漢達が通り過ぎていって、後ろ姿に目を奪われる。えーなー、かっこえーなー。
上ってる途中で「ちょっとにいちゃん! あ、悪い、ねえちゃんやな」と声をかけられ、熱海への道を聞かれた。地元の道も知らない私が、珍しく答えられた。答えている自分に感動。性別についてはまあ気にすんな。熊とか言われなかっただけマシよ。
箱根の道の駅においてあった椅子に座り、テーブルに伏せて1時間ほど眠る。眠れた。
民宿に、日帰り温泉600円とあったので入って行こう、ついでに泊まれれば泊まろうかなと思い、受付で声をかける。なかなか出てこない。やっと出てきたごはん食べてたらしいおばさんが不機嫌そうに言う。
…みたいな感じ。商売なんだからもうちょいなんつーか… うーん… 怖かった。
下りはラクだったけど、歩道がなくて、いいのかなーと思いながらモタモタしててもしゃあないから早足で歩いた。途中、車の中からサンバイザーの下の顔のぞくように物色されたよ。穴さえあれば何でもってやつ? 顔伏せて早足で歩いたら離れていったからまあその程度の穴だと思って頂けたようで。まあ、世の中には色んな人がいますから気をつけなくちゃ、ですな。
温泉街で大衆浴場を見つけたので、のれんをくぐると、もう終了だと言う。さっと上がるならいいよと言われたけど、せっかくお金払って入るのに急かされるのはイヤだから断った。しかし私ほんとに汗臭い。
夜、つい大声で歌ってたら反対側の歩道にいた少年らに笑われた。いやはやどうも。
二宮で、海水浴場はこちらという看板を見つけて行ってみる。まともに寝てないからもうふらふらで、とにかくどこかで寝転がって休みたい。砂浜で寝ると、服に砂が入ってじゃりじゃりしそうだなあと思い、眠れそうなところを探して歩き回ったら漬け物石みたいな丸い石だらけの場所を発見。ここにしよう。潮風がすごく冷たかったけど虫はいなかった。1時間半ほど眠れた。
疲れているのか頭がぼーっとして気が遠くなりそう。足も痛い。電話帳で大衆浴場を探すが、探し方が悪いのか見つからない。ラブホテルを探すが近くにはない。モーテルという項目もあったがラブホとの違いは何だ。まあとにかくどちらも近くにはなかった。
平塚市に到着。絶対この街で風呂に入るぞ。と思って探して入った所の受付の人に、女性のほうのお風呂はあと1時間くらいでおしまい、10時からなら深夜までゆっくり入れます、と言われたので10時まで近くの公園で待つことにする。ベンチで横になる。寒くて狭かったけど寝返り打ちながら2時間くらい眠れた。
駅前の健康ランドみたいな所1500円。土足厳禁のところに2回も靴で上がってしまい指摘される。だってだってぇ…。風呂から上がり、脱衣所横の休憩所で眠る。あー幸せ…。10時すぎに入って16時までいた。
駅前のリサイクルショップにて、400円ポロシャツ1枚、100円無地Tシャツ2枚、300円ジーパン1本、200円ベルト1本、購入。あれれ、でもなぜか600円弱しか請求されなかったですよ。それを駅のトイレで着る。ポロシャツを着たら予想はしてたけど、ピチピチ。憎たらしい肉。今度はTシャツ着たら、薄すぎで透けてますがな。これで深夜の国道は歩けねえ。なんかもうめんどくさくなって汚物入れに捨てていく。ジーパンはまったくほんとにジャストサイズだった。よく見るとユニクロ商品で、だから安かったのかしらん。
茅ヶ崎で雨が降ってくる。傘を購入しようと思いデパートに入るが、高い。ダイソーとかないんか。服も見る。こちらもなかなかお高い。しかし、いいのを見つけた。1000円。インド綿でシワになってもあまり気にしなくていい。購入。これも白で透けそうなので下着屋でキャミソールも買う。380円。いい買い物だった。でも結局傘は買わず。
店を出てしばらく歩いたら雨が本気出して降ってきた。しんどい。神社の境内で休んでいたら、うとうとしてしまうので腹を決めて横になる。30分ほど眠ったらしい。寒くて目が覚めるのってすごく悲しくなる。もう歩きたくないけど、ずっといてもしかたないから立ち上がる。
また道に迷う。国道1号線を行けば迷うはずないのだが、その国道1号線が私を拒否している(つまり歩道がない)場合が結構あり、そんなときは他の道を探して、いつか合流できる日を夢見て歩き続けるしかないわけです。でも歩行者のための標識なんてものは大抵用意されてないので、私みたいな迷える小河馬は当然迷っちゃうわけさ。…だからですね、高速道路に歩道作ってほしいんですよね。自転車で旅してる人もよく見るし、需要あると思うんだけど。歩道内も追い越し車線とか作って、スクーター等も走れるようにしてさ。歩行者が車道に出るのが心配なら鉄条網でも張ってくれればいい。ね、そうしてくれたら私のようなアホが道に迷うこともぐんと減るから。
東京都に入る。感動した! 痛みに耐えてよく頑張った! 品川まで行こうと思ったけど、途中の公衆電話でホテルの予約取ったら力尽きた。平和島でギヴアップ。池袋まで400円で行けることに驚いた。私の苦労って何なのかしら。でもこれからも歩くのやめないけど。電車の中でうとうとしてたらカバン落としたりして恥ずかしかった。つーかいちいち見んなバカ!(八つ当たり)
ホテルにチェックイン。2連泊14000円なり。
12時30分に待ち合わせなのに集合場所まで徒歩5分のホテルを12時27分に飛び出す。でも何とか駅につくと、携帯に幹事さんから着信だ、出よう。とするけど出られない。携帯が昨日の雨でいかれてます。またかかってくるけど相変わらず出られない。どうしよーどうしよー。半泣きです、女の涙は武器って言うじゃないですか、もう勘弁して下さいよ。あ、さっきホテルから駅までの間に確かDocomoのロゴを見たような気がする。行ってみよう。で、ありましたドコモショップ。無理を言って、中のデータを他の携帯に移すという作業をしてくれ、幹事さんと母親の携帯番号をメモできた。助かりました。と、ドコモショップから出ると同時に幹事さんから着信。今度は出られました。気まぐれだなあ。
無事みなさんと合流。はぁー、やな汗かいたよ。せっかく来たのに会えないのかと思った。大事なことは携帯に任せちゃいけないねえ。
オフ。終わったあとの気分がこれまでに出たオフの中では一番すっきりしている。他人と会って後味がよいことは珍しい。今までより話せたからだと思うけど、なんで話せたかっていうと、話せたってのは後半の話だし、もちろん慣れたこともあるけど、話が下ネタに流れたからかもしれない。普通の話でもあれぐらい話せるといいのに。あと、いじり・いじられキャラがいたりして自分の役割がわかりやすいのがよかった。
一人になってからホテル近くにバッティングセンターを見つけて入ってみた。3000円くらい使った。ファウルばかりで全然ジャストミートしなかったけど燃えた。その後カラオケで1時間。楽しい。
ホテルに戻る。
カラオケオフ。すんごい歌うまくて声量のある人ばっかりで圧倒されっぱなし。むちゃくちゃ気後れ。逃げたい。それでも歌わなきゃ逆にしらけてしまうんじゃないかと、順番が回ってくればしっかり歌わせてもらう。5時間。しんどかった。
2次会。ビールをガンッガン飲む。下ネタに花が咲きすぎる。いや、下ネタなんて甘いものじゃなく、ディープでアダルトで実践的でした。まあ一次会より楽しかったからよし。酒が入らないと楽しくなれないのはどうしたものか。3次会まで付いて行ってまた飲んだ。ごはんが美味しかった。タバコを1本もらって吸った。やっぱ美味くないけどギリギリまで吸う。
3次会が終わって、比較的音楽の趣味の合う女性(既婚者)から「今日はこの後どうするのー?」と訊かれ、決めてなかったので「決めてなーい」と言うと「じゃあうちおいでよー」と言われたので「うん♪」つって泊めてもらうことになった。何故か隣にいた男も「おいでよー」ってことで一緒に泊まることに。
駅のホームで、ふらふらする体を男に後ろから支えられて(というかホールドされたと言ったほうがしっくりくる)それが何だかとても心地よかった。安心してるのに不安。お酒がなきゃこんなことは一生経験しなかっただろう。
私が25日から仕事が始まるのでそれまでは東京にいたって大丈夫だという話をしたので、そうか、しばらくいるのか、じゃあ東京案内してやりたいなあ、とか言われて私はあらぬ想像(笑)をして不安になる。でもその想像通りなら今夜は静かに眠れそうです。つーか同じ部屋の隣のベッドに「男」がいるってマジですか。ありえねー。
朝。いつも通り二日酔いはないが、酒が抜けると「何やってんだ私は」な気分になって、私の周りの色が一段暗い。でも昨日みたいに騒げるわけなく。酒を飲むと一人でいるときの自分(一人ボケツッコミやってる自分とか)が出てくるわけで、まったく何もないところから出てきたキャラじゃないなら、シラフでも一人のときの自分を再現できないもんかなあ。特別でなくていい、面白くなくていいから失望させない程度に楽しい人間になりたい。
次の日も家主さんと男はカラオケに行く。私も昨日は盛り上がってて「行ってもいいなら行きますぅー!」とか言ってたので今更行かないとは言えなくて付いて行ってしまう。でも帰りたい帰りたいと思ってるから仲良くなる気もなくてしゃべる気もなくて空気最悪。申し訳なかった。つーか落ち込んでたっていいじゃん。それが許される場所はとても大切なのに多くはないから見つけたら手放すべきではない。と今すごく思った。…でもそこはあいにく私だけの場所ではないから席を譲ったり、外に出てたりしなくちゃいけない。私はめんどくさくて手放してしまうだろう。
カラオケ屋に入ったら1時間くらいで帰ろうと思う。→→→結局19時までいた。帰るという人に便乗してお別れできた。へたれですんません。
今回カラオケオフに出てみて感想・わかったこと。
漫画喫茶でネットしてたら携帯着信。見ると知らない番号で、出たら昨夜一緒にいた男からだった。あれれ? あんさん、どこでこの番号を入手したんですか。多分勝手に携帯を見たんだと思う。その他者への積極的姿勢すごいわね、アタシ嫉妬しちゃうわ。ていうか、私こんなつまんないヤツだったのにまだ繋がり持とうと思う気持ちがわかりません。あ、それはそうと他のところ見られてないか心配。
朝を迎えて漫画喫茶を出る。何となく歩いていたけど、もう帰ってもいいんじゃないかと思った。近くの秋葉原駅から18きっぷ使用。さよなら東京。もっと強ければ君をもっともっと楽しめたんだろうか。これっきりなんて言わないでまた遊んでね。
帰宅。
はいこれテストに出るからねー。