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最終更新:2012年4月9日(月) 12時14分

北朝鮮の発射施設、外国メディアに初公開

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 北朝鮮が人工衛星と称して、事実上の長距離弾道ミサイルの発射実験を行う施設が、外国メディアに初めて公開されました。北朝鮮は、「平和利用が目的」の「衛星打ち上げ」であることを強調しています。

 北朝鮮の北西部、トンチャンリの発射施設。北朝鮮は8日、今月12日から16日の間に、「人工衛星」の打ち上げを行うとしている発射施設を外国メディアに初めて公開しました。発射台には、「銀河3」の文字が書かれた全長30メートルの3段式のロケットが据え付けられています。

 北朝鮮側の担当者は、世界およそ20か国から集まったメディアに対し、「平和利用が目的の人工衛星」との主張を繰り返しました。

 「大陸間弾道ロケットならば、 どこかに隠すものでしょう。あのように露出していては戦争で使えないでしょう。国連の宇宙条約がありますが、その条約では全ての国が衛星も宇宙開発も自主権を持っているとしています」(北朝鮮側の担当者)

 その後、取材陣は「衛星」の打ち上げをコントロールするという管制センターに案内されました。体育館ほどの大きさの施設の中には、今回、搭載するとされる人工衛星が置いてあったほか、設置された12台のパソコンに技術者たちが向かい合っていました。

 発射施設の責任者は燃料注入の時期については明言しませんでしたが、「指示があればすぐに打ち上げられる」と説明しました。

 「(参観者たちは)我々の衛星発射が徹頭徹尾、平和的な宇宙開発と利用を目的としていることに対し、深い理解を持つようになった」(朝鮮中央テレビ)

 一方、朝鮮中央テレビは、気象予報や資源探査を行うために地球観測衛星「光明星3号」を打ち上げるとした上で、「発射の位置や方向も思いのままに選べる水準に到達したことに、外国の記者らは驚嘆していた」と伝えています。

 今回の発射施設公開について、専門家はこう話しています。
 「2009年に飛ばしたテポドン2の改良型とほぼ同じくらいの大きさに見えますね。ということは同じくらいの性能ではないかと思います。(衛星の重さは)100キロくらいはありそうかなと。(地球観測衛星なら)普通に考えると、もう少し大きなしっかりしたものが必要かなと」(軍事ジャーJ%j%9%H!&9u0fJ8B@O:;a!K
(09日11:27)

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