除染:350人のボランティア 福島市の桜の名所で
毎日新聞 2012年04月07日 20時12分(最終更新 04月07日 20時28分)
全国からボランティアを募集して除染を進める福島県の「共に取り組む環境回復プロジェクト」が7日、福島市渡利地区にある桜の名所、弁天山公園で始まった。県外から来た約90人を含む約350人のボランティアが、熊手で落ち葉や枯れ枝を拾い集めた。
県内市町村と共同で参加を募り、手作業で人手がかかる除染を進めるのが狙い。第1弾は市と共同で、除染が手つかずだった同公園で実施。主催者側が放射線量を計測する中、参加者はマスクや長靴姿で作業した。県によると、毎時約1.4マイクロシーベルトだった空間放射線量が最大約3割減ったという。
千葉県成田市から来た無職の大谷進さん(70)は「福島の被害を報道で知り、何かしたいと思っていたが、やっと貢献できた。できる限り今後も参加したい」と話した。