太陽電池部材のスポット価格が一段安となっている。原料の多結晶シリコンの価格は昨年末から15%下落。1年前より7割安く、過去最安値で推移している。欧州で太陽光発電の設置促進政策が縮小された影響で需要が落ち込み需給が緩んだ。
多結晶シリコンのスポット価格は4月上旬時点で1キロ25~30ドル前後。1年前の70~90ドル前後から大きく水準を下げている。ドイツの電力買い取り価格が今月から引き下げられるのを前に、年初以降は一部で駆け込み需要が発生し価格も下げ止まっていたが、3月以降は再び下落に転じた。
中国の太陽電池メーカーが増産し需給が緩んでいる。米調査会社NPDソーラーバズによると太陽電池モジュールの2012年1~3月の出荷価格は発電容量1ワット当たり1.02ドルと前年同期比45%下落した。
欧米メーカーの収益は大幅に悪化、独大手のQセルズが経営破綻するなど業界に影響が広がっている。
太陽電池各社の収益は一様に悪化し経営破綻に陥る企業も出ているが、需給が締まるには時間がかかるとの見方が多い。
太陽光発電、太陽電池、Qセルズ
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