大飯原発3、4号機の安全評価の今後の流れ
経済産業省の原子力安全・保安院が、大飯原発3、4号機のストレステストの1次評価を「妥当」と判断し、議論は国の原子力安全委員会に移るが、電力関係者は「いつ再稼働できるか全く不明」とため息をつく。
枝野幸男経産相は7日の閣議後会見で、再稼働について「期限を切ってやるつもりはない」と強調した。慎重姿勢には、従来の原子力政策への批判に加えて、「震災・原発事故後1年の3月11日ごろに『再稼働』といえば有権者から反発が強まる」(与党議員)ことへの警戒もあるようだ。野田政権が消費税増税など国民に負担を求める政策を進める中で、世論の動向には敏感にならざるを得ない。