東大:宇宙研究で超名門の仲間入り 米カブリ財団が寄付
毎日新聞 2012年02月08日 20時15分(最終更新 02月08日 20時25分)
星や宇宙の成り立ちを研究する東京大数物連携宇宙研究機構(IPMU)は8日、米国のカブリ財団から750万ドル(約5億7000万円)の寄付を受けると発表した。同財団は宇宙物理学や脳科学の分野で、米ハーバード大や英ケンブリッジ大など世界の有力大の15研究所を支援しているが、日本では初めて。記者会見した村山斉(ひとし)機構長は「世界の超名門クラブの仲間入りを果たした」と語った。
財団が寄付で設立した基金の運用益で、アイデア段階の研究や採用にかかる費用などを賄う。IPMUは、国が10年間で100億円以上を支援する「世界トップレベル研究拠点プログラム」の研究機関の一つ。約80人の専任研究者の半数以上が外国人という異例の研究環境が売りで、若手登用にも力を入れている。財団からこうした点が評価された。4月から財団の名前を冠した「カブリIPMU」に改称する。