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【TOKYO―首都圏―のわがふるさと】

福岡(4) 福岡の県民性 半島との交流文化育む

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◆俳優・藤本隆宏さん語る

 現在では名実ともに九州の中核県。中でも芸能界で活躍する県出身のスターの多さは全国でも他を圧倒する。オリンピック選手から俳優に転じた藤本隆宏さんにそんな県民性を聞いた。

 −どんなところか。

 「福岡は九州だから暖かいと思っている人が多いが、冬は寒い。日本海側気候で、雪もかなり降る。子どもの時、ビニールハウスのプールに通っていたので寒さはこたえました」

 −男っぽく描かれることの多い県民性だが。

 「気性は荒いですね。炭坑が多かったからかもしれません。水泳のコーチも厳しかったが、心は優しかった。母も厳しい人だが、見守ってくれる温かさを感じる」

 −スターが多い。

 「自分で言うのもなんだけど、美男美女が多い。おしゃれだ。福岡ではやれば東京ではやるといわれる。(朝鮮の)半島文化が古くから入ったこともあるのか、音楽、芸能が盛んな土地柄です」

 「劇団四季に入ってまもなく、浅利(慶太)先生から『福岡の人は声がいい。骨格がいいからいい声が出る』と言われた。ほかの人から『入団の応募で出身欄に福岡など九州の県を書くと通る』といううわさがあることを聞きました」

 −大阪と並んで東京への対抗意識が強い。

 「東の人には負けたくない、という気持ちはありますね。(早大入学で)上京する時、あえて夜行列車で関門海峡をくぐった。事をなすまでは二度とこの海峡を戻らない、との決意がありました」

 −自ら「努力する天才」と言うが。

 「東京へ出て気づいたが、福岡では普通に『がんばる』『がんばれ』と言っていた。東京では周りにプレッシャーをかける、と言われて使わなくなった。がんばるのが好きな県民と思う。私も20代半ばで俳優を目指したが、10代の人の方がダンスでもずっとうまかった。必死でがんばろうと思った。(芸能界で成功する人が多いのも)下積みの苦労に耐えられる強さがあるからかもしれません」

 −世界遺産登録を目指す「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の応援大使だが。

 「沖ノ島は、『海の正倉院』といわれるほど、日本と大陸の交流を示す遺跡がたくさん眠っています。韓国は近い。中学2年の時に船で釜山に水泳の交流試合に行きました。アジアの国々との交流は身近に感じます。福岡県には(外国の使節などを迎えた)太宰府、鴻臚(こうろ)館もありました。もっとアジアとの交流の文化や歴史を知ってほしいと思います」

 (編集委員・朽木直文)

 主な福岡県出身者(生年順)

 【過去】団琢磨(実業家)川上音二郎(新派劇の創始者)広田弘毅(首相)青木繁(洋画家)出光佐三(出光興産の創業者)緒方竹虎(ジャーナリスト・政治家)古賀政男(作曲家)火野葦平(小説家)松本清張(小説家)檀一雄(小説家)仰木彬(プロ野球監督)つかこうへい(劇作家)

 【現在】高倉健(俳優)五木寛之(小説家)松本零士(漫画家)タモリ(タレント)赤川次郎(小説家)井上陽水(歌手)武田鉄矢(歌手)萩尾望都(漫画家)郷ひろみ(歌手)中野浩一(元競輪選手)松田聖子(歌手)チェッカーズ(歌手)リリー・フランキー(作家・タレント)谷亮子(元柔道選手・政治家)浜崎あゆみ(歌手)

 藤本隆宏(ふじもと・たかひろ) 1970年北九州市生まれ。早稲田大学人間科学部卒。ソウル、バルセロナの両オリンピックに競泳選手として出場。95年に劇団四季に入団。97年、舞台「ヴェニスの商人」でデビュー。退団後は舞台、映画、ドラマで活躍。現在、NHK大河ドラマ「平清盛」伊藤忠清役で出演。

<東京福岡県人会> 一般社団法人。1951年創立。会員相互の親睦や郷土との連帯感の強化、県出身学生支援などが目的。春の定時社員総会、秋の大会、会報(月刊)発行のほか、各委員会や多くの同好会の活動がある。事務局は千代田区平河町2の6の3、都道府県会館5階、福岡県東京事務所分室内、(電)03・3261・2382。

 

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