・2012.4.8(その1)

森田実の言わねばならぬ/平和・自立・調和の日本をつくるために【308】

《今日の論点(1)》日本の急ぎ過ぎのずさんきわまりない原発再稼働の裏に何があるのか?!/野田内閣の、あまりにも拙速、泥縄式原発再稼働の裏に、米国政府と米国原発産業の存在と、近く行われる日米首脳会談との関わりがあるとの見方が広がっている/国民の皆さんはこのことをご存じですか?

「因果応報」(中国の諺)





 大飯原発再稼働に関する野田内閣の決定は、どう見ても、拙速すぎ、ずさんそのものである。安全重視姿勢の転換だと見られてもやむを得ないほどずさんである。2011年3月11日の福島原発事故の教訓を忘れたかのごとき、お粗末さである。誰もが不見識に思うような拙速さである。何があったのか?
 ここに一つの情報がある。野田内閣のこの拙速な原発政策の転換について情報通の知人から電話があった。以下に紹介する。
 「野田内閣は大飯原発再稼働を決めましたが、あまりにもずさんで拙速です。どう見ても、野田内閣が慌てて原発政策の転換(再開)に踏み切る裏の事情があったと考えざるをえません。それは、日米首脳会談ではないでしょうか。米国政府は原発再開に踏み切りました。これは米国の電力産業の強い圧力の結果です。米国政府は野田政権に対して米国の原発を買うよう求めて、それに野田内閣は首脳会談で色よい返事をしなければならないと考え、原発再稼働に踏み切ったという見方がありますが、森田さんはどう考えますか?」
 私は「調査した上で答える」と約束した。少し調査してみたが、何らかの力が働いていることは間違いないようである。このままでは日本が危ない。と感じている。情報通の話を続ける。
 「第二次世界大戦が終わってから十数年後に日本は平和利用の名のもとに原子力発電導入に踏み切った。米国政府の圧力を受けたからだった。このとき日本は、米国が地下での原子力発電用につくった設備を買った。安価だったからだ。これが福島原発だった。今回の東日本大震災で原発事故が起きたとき、米国の原子力関係者は大ショックを受けた。安いものを日本に売りつけたことを記憶していたからだ。そして今度、新しい原発を日本に売りつけようとしているのです。これが、近く行われる首脳会談のテーマになる…」