原発再稼働:民主2PT見解は正反対
毎日新聞 2012年04月08日 13時52分(最終更新 04月08日 14時45分)
野田政権が原発再稼働に向けた動きを強める中、民主党内は二つのプロジェクトチーム(PT)が「時期尚早」と「速やかに」という正反対の提言案をまとめるなど議論が混迷。「党として意見集約する」と意気込んでいた前原誠司政調会長も「参考にしてもらう形で政府に党内の雰囲気を伝える」とトーンダウンしている。
前原氏は6日、議員会館の自室に東電・電力改革PT会長の仙谷由人政調会長代行、原発事故収束対策PT座長の荒井聡元国家戦略担当相、エネルギーPT座長の大畠章宏前国土交通相らを集め、再稼働に対する党見解の整理を試みた。
しかし、原発事故PTが3月に「再稼働の政治判断は時期尚早」との提言案をまとめた一方、エネルギーPTは4月に「安全性が確認された原発は速やかに再稼働させるべきだ」との結論を出しており、意見集約は難航。前原氏らは「党政調の事前審査権は再稼働の政府判断には及ばない」と確認するにとどまった。