シリア:反体制派が分裂の危機

毎日新聞 2012年03月14日 21時03分(最終更新 03月20日 21時00分)

シリア北部イドリブからレバノンのベカー平原へ避難してきたシリア人の子供たち=2012年3月12日、ロイター
シリア北部イドリブからレバノンのベカー平原へ避難してきたシリア人の子供たち=2012年3月12日、ロイター

 自由シリア軍の報道官は毎日新聞の電話取材に対し、イドリブからは12日夜〜13日未明に撤退したと説明した。クルディ副司令官は「攻撃を避け常に移動している」と述べ、拠点と言える場所は南部ダルアー県の丘陵地帯のみになったと厳しい状況を認めた。

 反体制団体「シリア革命総合委員会」によると、13日はイドリブの64人を含め全土で110人が死亡。14日も死傷者が出た。

 トルコ国境に近いイドリブは、レバノン国境に近いホムスと共に国外からの武器弾薬などの補給が比較的に容易で、自由シリア軍の有力拠点だった。しかし、装備や兵士数、練度にはるかに勝る軍・治安部隊に圧倒されつつある。

 反体制派は政治的にも分裂の危機に直面する。13日にはトルコに拠点を持つシリア国民評議会から幹部3人が撤退。評議会メンバーのイマド・ホサリ氏は取材に、自由シリア軍への武器供給を巡る意見対立が背景にあるとの認識を示した。

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