猛牛食いに自信を見せた山中=東京新宿区の帝拳ジムで
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WBC世界バンタム級王者・山中慎介(29)=帝拳=が29日、初防衛戦に向けて東京都内のジムで練習を公開。「怒れる闘牛」と言われる元2階級制覇王者ビック・ダルチニャン(36)=オーストラリア=攻略に自信を見せた。
2回のスパーとミット打ちを披露した山中。パンチの切れ、フットワークも軽やか。サンドバッグ打ちの練習では汗で足が滑って転び、周囲をヒヤリとさせたが、反動でヒョイと立ち上がってみせた。
既に減量に入っているが「昨夜は焼き魚に漬物、山芋にご飯2杯。今朝はハムエッグに納豆、みそ汁、焼き魚にご飯」と、普通に食べている。代謝が良く、減量には苦労しないタイプらしい。現在、リミットまで2・7キロ。前日計量2日前にリミットまで1・5キロにすれば計量もクリアできる計算だ。
相手は世界戦12勝10KO3敗の強打の大物だが、山中はひるむどころか武者震い。現在9連続KO中とあって「左で倒す。実力と名前を世界にアピールして、ラスベガスで防衛戦をやりたい」。食欲旺盛な男は猛牛まで食い尽くすつもりだ。 (竹下陽二)
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