600人「大飯再稼働阻止」 大津で反対集会
関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働に反対する関西集会が7日、大津市のなぎさ公園で開かれた。滋賀県や京都府をはじめ、福井県の住民、東日本大震災で被災した福島県からの避難者も含めて約600人が、「市民の力を合わせて再稼働を阻止しよう」と声を上げた。
京滋など6府県の44団体による実行委員会の主催。共同代表の仲尾宏・京都造形芸術大客員教授はあいさつで「大飯原発で事故が起これば、放射能を含む風が吹きつけ、近畿の水源の琵琶湖が汚染される」と説明した。
福島県南相馬市から大津市に避難している青田勝彦さん(70)は、「1975年から18年間、福島の原発差し止め訴訟の原告として活動したが、東日本大震災で心配していたことが現実になった」とし、「避難している大津でも福井県に14基もの原発があり、安眠できない」と訴えた。
大飯原発3、4号機の再稼働に関し、福井県の元美浜町議の松下照幸さん(63)は「きちんとした対策ができていないし、国会の(東京電力福島第1原発)事故調査委員会の結果が出る前に『なぜ』と思う。再稼働の一念が先行し、安全が二の次になっている」と話した。
参加者は「大飯原発の再稼働に断固反対する」との決議を採択し、市街地をデモ行進した。
【 2012年04月07日 22時47分 】
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