最終更新: 2012/04/07 02:51

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食品中の放射性セシウム新基準 千葉・市原市と木更津市のタケノコなどに出荷停止指示

食品に含まれる放射性セシウムの新基準の適用が4月1日に始まった。
これまでより格段に厳しくなり、早くも5日、千葉・市原市と木更津市のタケノコなどについて、政府が出荷停止を指示した。
各地の生産者や行政は、消費者の信頼を得ようと、新基準への対応に懸命となっている。
「検出なし」の茨城・古河市のシイタケ農家は「(セシウム)検出なしのシイタケを作っても、残念ながら、今、販売が半分以下に落ち込んでいるのが、ちょっと残念なところです」などと、不安の声を上げた。
食品中の放射性セシウムの基準値は、4月から、従来の5分の1に厳格化された。
茨城県は5日、常陸大宮市、つくばみらい市、守谷市の露地栽培の原木シイタケが一般食品の新基準である、1kgあたり100ベクレル(Bq)を上回ったと発表した。
また、小美玉市、潮来(いたこ)市、つくばみらい市のタケノコも新基準を上回り、茨城県は、それぞれの市に対し、原木シイタケとタケノコの出荷・販売の自粛を要請した。
「検出なし」の茨城・古河市のシイタケ農家は「シイタケ栽培に使う原木の規制値も、より厳しくなったんですね。来年以降、新しい原木が調達できなくなるかもしれないというぐらい、本当に厳しい数字なんですね」などと話した。
また、政府は5日、新基準に基づいた食品の出荷停止を初めて指示した。
出荷停止となったのは、新基準値を超えた千葉・市原市と木更津市のタケノコ、宮城・村田町のシイタケ、福島県の酸川の支流で取れるヤマメ。
新基準値超えが相次ぐ中、従来の20分の1となる、1kgあたり10ベクレルと、今回、厳しくなった飲料水の新基準値。
横浜市や川崎市に水道水を供給する神奈川県内広域水道企業団では、厳しい基準値への対応に追われていた。
新基準値の10分の1程度まで測定できるゲルマニウム半導体検出器を新たに導入したということで、神奈川県内広域水道企業団水源水質担当・田畑敏正さんは「本体が1,200万円です。鉛の遮蔽体を使っていて、この遮蔽体だけで、1.2トンあります」と話した。
浄水場から採取されたサンプルは、すぐさまこの検出器へ入れられる。
待つことおよそ30分、田畑さんは「(結果は?)全て不検出ということです」と話した。
神奈川県内で、この検出器を導入しているところはほかになく、小田原市など、ほかの市町村の検査も受託している。
田畑さんは「しばらくはフル稼働という形で、信頼していただくというのが、一番だと思いますので」と話した。
綾瀬浄水場の水を使っている地域の人は「気にせずに、やはり公園とかでも、学校の蛇口とかひねって、飲んでほしいとは思うんですけど。ただやはり、ちょっと今の時代は、できれば公園とかの水は、飲んでほしくないなっていうのが本音ですね」などと話した。
厳格化された新基準。
まさに水も漏らさぬ検査が求められている。

(04/06 00:16)


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