警察署に届けられた落とし物の現金を盗んだとして、逮捕・起訴された東京湾岸警察署の巡査部長について、警視庁は6日付で懲戒免職処分としました。

 東京湾岸警察署で遺失物に関する事務を担当していた工藤純夫被告(58)は、落とし物として届けられた現金約170万円を盗んだ罪で先月、起訴されました。警視庁はこのほかにも、去年7月以降、5回にわたって現金合わせて13万5000円を盗んだ疑いで、6日に追送致しました。警視庁によりますと、工藤被告は10年ほど前からパチンコにはまり、消費者金融などから約500万円の借金がありましたが、一昨年の改正貸金業法の施行で新たな借金ができなくなり、「拾得物から盗もう」と思い立ったということです。今回の不祥事を巡っては、保管された遺失物の定期的な点検を怠っていたなどとして、東京湾岸署の署長(59)ら9人が戒告などの処分を受けています。

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