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最終更新:2012年4月6日(金) 19時27分

千葉・茨城の別地域もタケノコなど出荷停止

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 千葉県と茨城県で採れたタケノコなどから相次いで新しい基準値を超える放射性セシウムが検出されている問題で、政府は6日、新たに千葉県と茨城県の別の地域のタケノコやシイタケに対しても、出荷停止を指示しました。

 「せっかく育ったのにね・・・。『残念』としか言葉が出ない」(タケノコ農家 野村正美さん)

 千葉県・木更津市でタケノコ農家を営む野村正美さん(57)。立派に育ち今が旬のタケノコですが、今年は出荷することができません。これは、今月から一般的な食品に含まれる放射性セシウムの新たな基準値が1キログラムあたり100ベクレルと、より厳しくなったためです。

 「400万〜500万円くらいの売り上げがゼロになる」(タケノコ農家 野村正美さん)

 困惑する生産者・・・。新たな基準値は地元の祭りにまで影響を与えています。ポスターを作り今月下旬に迫った毎年恒例の「タケノコ祭り」が中止に追い込まれました。

 「『今年はやらないんですか、楽しみにしていたんですけど』という声も聞かれるが、残念ながら(中止)とお答えしている。(実行委員は)あらかじめタケノコを掘り、料理の下準備も徐々に進めていた。(中止という)形になってしまって、実行委員も残念がっている」(木更津市役所の担当者)

 依然続く福島第一原発の事故の影響。政府は、千葉県・我孫子市や茨城県・小美玉市、潮来市などのタケノコと、茨城県・常陸大宮市、つくばみらい市などで採れたシイタケに対して、出荷停止を指示しました。(06日16:25)

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