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最終更新:2012年4月6日(金) 20時38分

2ちゃんねる「書き込み削除」、実態を証言

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 インターネット掲示板「2ちゃんねる」が薬物売買に関わる書き込みを放置したとして、警視庁の家宅捜索を受けた事件です。「2ちゃんねる」で書き込みの削除をボランティアで担当していた男性がJNNの単独インタビューに応じ、内部の実態を証言しました。

 「2ちゃんねる」の元削除人の男性。削除人は「2ちゃんねる」内の書き込みを削除できる担当者です。

Q.「あぽーん」と書いてあるが?
 「『あぼーん』です。削除があったという意味の印です。削除の痕です」(「2ちゃんねる」元削除人)

 政治から芸能まで、あらゆるジャンルの書き込みができる「2ちゃんねる」をめぐり、今、警視庁の捜査が進められています。覚せい剤の売買に関わる書き込みを放置したとして、関係先が捜索されました。

 「家宅捜索は元管理人が役員を務める、こちらの会社などおよそ10か所に及びました。警視庁は、現在押収したパソコンなどの解析を進めています」(記者)

 JNNは、この会社に取材を申し込みましたが、今のところ、回答はありません。なぜ、違法な書き込みは放置されたのでしょうか。

 元削除人は、削除人の大半がボランティアのため、違法な書き込みを見つけても、自主的に削除することはほとんどないなど、書き込みに関する管理体制が不十分であることを証言しました。

 「なになにを消せというのがない。これはボランティアですから。削除ガイドラインというルールだけであって、おのおのが分からないことがあれば手を出さなくていいよと。削除ガイドライン自体はかなり古い、今の感覚だと多少ずれるところがある」(「2ちゃんねる」元削除人)

 警視庁は、2ちゃんねる内部の実態解明を急いでいます。(06日15:53)

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