“再稼働 判断は政府責任で”

4月6日 16時18分

民主党の政策調査会の幹部らが、定期点検で停止中の原子力発電所の再稼働を巡り、会合を開き、このあと幹部の１人は、再稼働の判断は政府の責任で行うものだという認識を示しました。

政府は、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡って、野田総理大臣と関係閣僚が対応を協議しており、６日、運転再開の前提となる新たな安全基準を了承する見通しです。
民主党内では、原子力発電所の再稼働について、２つの作業チームが「安全性が確認された原発を再稼働させるべきだ」とする提言と、「再稼働の政治判断は、時期尚早だ」という提言を、それぞれまとめており、６日、前原政策調査会長や仙谷政策調査会長代行らが対応を協議しました。
この中で前原氏は「党として、考え方を１つにまとめることはしない」と述べ、閣僚会議に同席している仙谷氏が、党内では再稼働に対し両論があることを伝える方針を確認しました。
このあと、会合に出席した幹部の１人は、記者団に対し、「党の中でどういう意見があるかは政府に伝えるが、再稼働の判断は、あくまで政府が行うものだ」と述べ、再稼働の判断は政府の責任で行うものだという認識を示しました。