長周期地震動:東日本大震災の2倍以上に 東海地震などで
毎日新聞 2012年04月06日 15時00分(最終更新 04月06日 16時54分)
長周期地震動の概念図
近い将来の発生が心配されている東海・東南海・南海地震が起きた場合、超高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」が、首都圏では東日本大震災の2倍以上の速さで揺らすとの予測を、日本建築学会の小委員会がまとめた。ビルにいる人はより強い揺れを感じることになる上、長く続けば建物が損傷する恐れもある。震源域に近い中部や関西でも強い揺れになるため注意が必要になりそうだ。【野田武】
小委員会は、東日本大震災のあった3月11日の全国の地震計の記録を分析するとともに、同じマグニチュード9級が予想される東海・東南海・南海地震が超高層ビルに与える影響を比較した。