原発関連工事:高浜町議会副議長の会社が7億円受注
毎日新聞 2012年02月07日 02時30分
関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町の粟野明雄・町議会副議長(62)が社長を務める同町の金属加工会社「粟野鉄工所」が10年度までの5年間で、関電発注の原発関連工事を少なくとも133件、計約7億円分受注していたことが分かった。同町議会は昨年9月、原発再稼働などを求める意見書を、東京電力福島第1原発の事故後全国で初めて可決したが、粟野副議長はその提案者だった。多額の原発関連工事を受注する議員が原発事業を推進する構図が浮かび上がった。【古関俊樹、遠藤浩二、柳楽未来】
粟野副議長は03年初当選、現在3期目で、昨年から副議長。原発を推進する「福井県原子力平和利用協議会」の高浜支部事務局長も務める。
県などによると、粟野鉄工所は社員約15人で、10年度の売り上げは約2億円。高浜原発構内に事務所があり、原発関連工事で業績を伸ばしてきた。