ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は、北朝鮮が衛星打ち上げとして予告する長距離弾道ミサイルの発射について、視察の招待を受けたが代表団は派遣しないことを明らかにした。北朝鮮の弾道ミサイル発射を禁止した国連決議に違反するためとしている。ノーボスチ通信が伝えた。
ロスコスモスによると、在ロシア北朝鮮大使館から3月21日に「衛星打ち上げ」視察の招待を受けた。しかし、ロシア外相が同16日に表明したロシアの公式的立場に照らして出席しないことに決めたという。
ロシアはシリア問題では国連安保理で拒否権を行使するなど欧米と一線を画しているが、北朝鮮のミサイル発射問題では国連決議重視の立場から足並みをそろえている。(モスクワ=副島英樹)