2012年 4月 5日
JR山陽本線の高架橋から鉄板板落下
5日午前岡山市でJR山陽本線の高架橋から重さ約21キロの鉄板が落下しているのが見つかりました。5日午前9時15分頃、岡山市東区瀬戸町下にあるJR山陽本線の高架橋近くの市道に鉄板が落ちているのを、通りかかった女性が見つけ、瀬戸駅に連絡しました。JR職員が現場に駆け付けたところ、高さ3・9mの高架橋に設置されていた、長さ1・8m幅0・9m重さ約21キロの鉄製の防塵板が剥がれ、道路に落ちていました。けが人はおらず、列車の運行に影響はありませんでした。剥がれ落ちた鉄板は、線路からの落下物を防ぐために設置されていました。JRによりますと、3日の強風で鉄板を固定していたクギが抜けたものと見られています。

岡山市は震災ガレキの受け入れ「不安」
岡山市は5日東日本大震災で発生したがれきの広域処理について、現状では「安全性の確保や市民の理解が得られるとは考えられない」として、国に対し、受入れに難色を示しました。国から求められていた、震災ガレキの処理に関する広域的な協力要請への回答です。回答では、先月、環境省が県内の自治体に対して開いた説明会で、安全性について十分な回答が得られなかったことや、焼却施設の維持管理に別途、対応が必要となる可能性が示唆されるなど、「不安を感じる」としています。その上で、現状では市民の理解が得られるとは考えられず、引き続き説明責任を果たし、具体的な処理方法を示すなど、国民の不安感を払拭するよう国に要望しています。また、低濃度のガレキであっても、焼却によって放射性物質が濃縮され、次のリサイクル工程の障害となることが考えられるとして、焼却灰の最終処分も国か県の責任で対応するよう求めました。処理施設を持つ県内の自治体などのがれき受入れについては、6日、県がまとめて国に回答することになっています。

こんぴら歌舞伎 開幕
四国こんぴら歌舞伎大芝居が香川県琴平町の金丸座で開幕しました。初日から大勢のファンが訪れ、町は歌舞伎ムード一色に包まれました。琴平町商工会青年部が扮する木戸芸者が役者や演目の紹介を終えると待ちかねた歌舞伎ファンたちが次々と金丸座に入っていきました。今年で28回目を迎えるこんぴら歌舞伎では人間国宝の中村吉右衛門さんが座頭を務め、中村又五郎さんと長男の歌昇さんの親子襲名披露も話題を呼んでいます。舞台は5つの演目が上演され、このうち無法者の義理人情の世界を描いた「一本刀土俵入」では舞台が回転する「廻り舞台」が見られ、役者たちの名演技に多くの歌舞伎ファンが酔いしれていました。四国こんぴら歌舞伎大芝居は今月22日まで琴平町の金丸座で開催されます。

タイの浜焼き始まる
瀬戸内の春の風物詩、タイの浜焼きづくりが笠岡市で始まりました。サクラの咲く頃に産卵を控えた瀬戸内のマダイは、「桜鯛」とも呼ばれ、脂が乗っていて格別に風味がよいと言われています。タイの浜焼きは、重さ2キロ前後のメスだけを使って作る伝統の味で、贈答用として人気があります。笠岡魚市場では、笠岡沖で獲れたばかりのタイに塩をしみこませた後、稲わらで包み、200度の蒸気ガマで約50分間蒸していきました。このあと一昼夜自然乾燥させてできあがりです。タイの浜焼き作りは来月中旬まで行われ、1匹、1万円から2万円で全国に出荷されます。去年は東日本大震災の影響で出荷が少なかったものの、今年は例年並みの200匹の生産を見込んでいます。

出会い系110番
出会い系サイトの被害に関する無料電話相談が、岡山市で行われています。これは出会い系サイトによる悪質な被害が広がっていることから、岡山県内の弁護士グループが行ったものです。弁護士グループによりますと、最近の出会い系サイトは、「話し相手になって欲しい」「大金をあげる」などと甘い言葉を使ってメール送信を繰り返す手口が多く、高齢者が高額のサイト利用料を請求される被害が相次いでいるということです。弁護士グループでは、過去の110番で相談を受けた7件のうち4件が解決していて、泣き寝入りせずに相談してほしいと話しています。この無料電話相談は、086(222)8055で5日午後7時まで受け付けています。

岡山ウエディング協議会発足
少子化や景気の低迷で結婚式を挙げる人が減少傾向にある中、岡山県内の婚礼業者が連携して挙式数の底上げを目指す協議会が発足しました。協議会には県内のホテルなど31社が参加。都道府県単位で婚礼業者の団体が発足するのは全国でも初めてです。協議会によりますと、岡山県内の年間の挙式数は約6000組と全国平均並みですが、年々減少傾向にあるということです。少子化や晩婚化で婚姻件数自体が減っていることや、景気の低迷などで婚姻届を出すだけで済ませるカップルが増えていることが背景にあります。今後協議会では、結婚式そのものをプレゼントする事業や、プランナーの研修会を開くなどして需要を掘り起こし、結婚式の増加を目指すことにしています。