京都市、震災がれき 3施設で試験焼却 検証後判断
東日本大震災で発生した岩手、宮城両県のがれき受け入れに向け、京都市は5日、本年度内に閉鎖する伏見区の東部クリーンセンターを除く東北部(左京区静市)、北部(右京区梅ケ畑)、南部(伏見区横大路)の3クリーンセンターで試験焼却の実施を決め、結果を検証した上で受け入れる考えを環境省に文書で回答した。
市の方針では放射線医学や放射線安全管理の専門家による委員会を近く発足。関西広域連合が決めた受け入れ基準(放射性セシウム濃度が焼却前で廃棄物1キロ当たり100ベクレル以下、焼却灰で2千ベクレル以下)の妥当性を判断し、試験焼却に伴う輸送上の防護措置や周辺への影響も検証する。
その上で3カ所のクリーンセンターで順次試験焼却し、大気中の放射線濃度などの測定で安全性を確認する。焼却灰は近畿6府県などが共同利用する大阪湾圏域広域処理場(フェニックス)への埋め立てを前提にしており、灰の搬出影響も評価する。
市は試験焼却を前にクリーンセンター周辺の住民説明会を開くほか、試験結果も公表する。市担当者は「多くの市民が早期復興を応援している。理解が得られるよう努力する」としている。
【 2012年04月05日 23時08分 】
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