政府・民主:「後期医療廃止」白紙に 知事会反発で

毎日新聞 2012年04月06日 02時47分

 政府・民主党は5日、75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度に関し、10年12月にまとめた制度廃止案を白紙撤回する方針を固めた。加入者の大半を市町村の国民健康保険(国保)に移し、財政運営を都道府県に委ねる骨格部分が全国知事会の理解を得られないためだ。厚生労働省は知事会などと協議する場を設け、新たな案を作る。税と社会保障一体改革大綱に盛り込んだ、今国会への「後期医療廃止法案の提出」は断念し、現行制度の修正案提出を検討する。

 民主党政権の発足を受け、厚労省は有識者による高齢者医療制度改革会議を設置、同会議は10年12月、後期医療を廃止するとしたうえで(1)75歳以上の約1400万人のうち、約200万人の勤め人は勤務先の健康保険に、残る1200万人は国保に移行(2)75歳以上の国保財政は都道府県が運営(3)廃止5年後に国保全体の財政運営を都道府県に移管−−との改革案をまとめた。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ