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福島第1原発事故「ストロンチウム・プルトニウム土壌汚染マップ」公表-文科省 11.10.01 07:07


福島第1原発事故「ストロンチウム・プルトニウム土壌汚染マップ」公表-文科省 文部科学省は30日、福島第一原子力事故で放出されたストロンチウムとプルトニウムについて、周辺の土壌汚染マップを初めて公表した。
調査は、6月6~14日と6月27日~7月8日に原発から100キロ圏内の福島県内と県境の他県市町村(59カ所)と原発周辺(41カ所)の計100カ所の土壌を採取し、財団法人日本分析センターが分析した。

調査結果によると、プルトニウム238(半減期約87.7年)は同県の飯舘村、浪江町、双葉町など6カ所で検出され、最大濃度は浪江町の土壌1平方メートルあたり4ベクレル。プルトニウム239(半減期約2.41万年)と240(半減期約6560年)は多くの地点で検出され、最大濃度は南相馬市の合計15ベクレルだった。原発の敷地外でプルトニウムが検出されたのは国の調査では初めて。
また、ストロンチウム89(半減期約50.5年)、90は約79キロ離れた同県白河市など45地点で検出され、ストロンチウム90(半減期約28.8年)の濃度が最も高かったのは双葉町の5700ベクレルで過去の最大値(950ベクレル)の6倍に相当した。

ストロンチウムは水に溶けやすく、食物を通じて体内に入った場合、骨に沈着して体内に長くとどまり、プルトニウムは水に溶けにくく呼吸で肺に入った場合は半減期が長いため、長期にわたって内部被ばくの危険性があるとされている。

同省では、今回の検出量は東西冷戦時代の大気圏内核実験で日本に降下したプルトニウムの量を超えるものではなく、被曝線量は非常に小さいため、除染対策はセシウムに着目していくのが適切としている。

◆文部科学省による、プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について(平成23年9月30日)(PDF:261KB)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_0930.pdf

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