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一時帰宅地域 家畜飼育可能に
4月5日 18時58分

政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で設定した警戒区域の見直しに伴い、一部の地域で住民が一時帰宅できるようになったことから、これらの地域で今も生きている牛について、出荷や繁殖をしないことなどを条件に農家に飼育を認めることになりました。

東京電力福島第一原発の事故を受けて、政府は、これまで原発から半径20キロメートル以内の警戒区域内にいる牛などの家畜について、農家の同意を得たうえで処分してきましたが、同意が得られていないおよそ700頭の牛については自治体などが餌をやって管理していました。
しかし、警戒区域の見直しに伴って、田村市と川内村では今月1日から一時帰宅できるようになったほか、16日からは南相馬市の一部でも一時帰宅が可能になります。このため政府は、出荷や繁殖をしないことや囲いのある専用の場所で飼育することなどを条件に、農家がこれらの牛を飼育することを認めることになりました。
農林水産省は、「家畜を飼い続けたいという要望が強く、条件付きでの飼育を認めることにした。警戒区域にいる家畜は出荷されることがないよう、福島県とも連携して管理を徹底したい」と話しています。

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