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東大 論文“不適切疑惑”調査
4月5日 18時58分

東京大学分子細胞生物学研究所のグループが発表した複数の論文にデータのねつ造や改ざんの疑いが指摘されていることから、大学は、調査委員会を設け、不適切な行為がなかったか詳しく調べることにしています。

データのねつ造や改ざんの疑いが指摘されているのは、東京大学分子細胞生物学研究所の50代の男性教授のグループが発表した複数の研究論文です。
東京大学によりますと、ことし1月、この教授が関わった24の論文に「データのねつ造や改ざんの疑いがある」という情報が学外から寄せられたということです。
このうち、平成15年にアメリカの著名な科学雑誌「セル」に掲載された論文は、先月29日に掲載を取り消す措置が取られていたことが分かりました。
大学は、ことし1月に調査委員会を設けて関係者の聞き取りなどを続けていて、今後、不適切な行為がなかったか詳しく調べることにしています。
研究グループを指導する教授は、分子生物学や生化学などの分野で国内の第一人者とされ、複数の学会で受賞歴がありますが、一身上の都合を理由にことし3月末で大学を辞職しています。

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