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【社会】

震災がれき トヨタが受け入れ検討 

2012年4月5日 10時02分

トヨタ自動車田原工場=4日、愛知県田原市で、本社ヘリ「まなづる」から(小嶋明彦撮影)

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 東日本大震災により岩手、宮城両県で発生したがれきの受け入れで、トヨタ自動車は、愛知県が打診していた最終処分場の建設を田原市の田原工場敷地内で受け入れる方向で検討に入った。周辺住民や自治体の合意が得られれば県と処分方法などを具体的に協議する。

 県は田原工場などのほか、県などが運営する名古屋港管理組合が所有する知多市の名古屋港南5区2工区、碧南市の中部電力碧南火力発電所敷地内の3カ所で焼却施設、焼却灰を埋め立てる最終処分場、仮置き施設の整備に向けて調査などを行う。

 トヨタは少なくともがれきの焼却灰を埋める処分場を敷地内に提供することで社内の協議を始めた。「住民や自治体の意向が最優先されるべきだ」という考えから、周辺や約8千人の従業員への影響も調べる。

 田原工場は、敷地面積370万平方メートルで埋め立て地に立地している。高級ブランド「レクサス」など年間40万台近くを生産。海外向け車両生産も多く国外での風評被害も懸念される。ただ、トヨタは東北を小型車生産拠点として復興支援に力を入れており、「がれきが山積みになっているのは忍びない」(トヨタ首脳)として、協力の可能性を模索していた。

(中日新聞)

 

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