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汚染水12トン 多くは海に流出
4月5日 13時9分

東京電力福島第一原子力発電所で、5日朝、汚染水をためているタンクにつながる配管から、高い濃度の放射性ストロンチウムを含む汚染水12トンが漏れ出て、多くは海に流出しているのが分かりました。
この配管からは先月下旬にも汚染水が海に流出していて、東京電力の管理態勢が厳しく問われています。

5日午前1時50分ごろ、福島第一原発で、放射性セシウムなどを取り除いたあとの汚染水をためているタンクにつながる配管から水が漏れているのを、作業員が見つけました。
水漏れは配管の弁を閉めた結果、午前2時20分ごろに止まりました。
この汚染水には高い濃度の放射性ストロンチウムが含まれていて、東京電力によりますと、汚染水およそ12トンが漏れ出て、汚染水の多くは配管の近くの側溝から海に流出したとみられています。
東京電力が調べたところ、汚染水は配管のつなぎ目が外れたために漏れていたということで、配管が外れた原因や海に流失した量を調べています。
福島第一原発では、先月26日に同じ配管が別の場所で今回と同じようにつなぎ目が外れたため汚染水が漏れて海に流出したほか、去年12月には別の装置でも汚染水が漏れて海に流出するなどトラブルが相次いでいて、東京電力の管理態勢が厳しく問われています。

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