京都検定合格タクシー快走 運転手20人が協会 観光案内任せて
京都・観光文化検定試験(京都検定)の合格資格を持つタクシー運転手の有志が「京都観光満足ガイド協会」を結成し、「京都通による観光案内」を売りに活動を広げている。所属会社の枠を超え、これまで市内11ホテルと提携、約300組を案内しており、春の観光シーズンを迎えて「京都をより深く伝えるサービスを提供したい」と張り切っている。
■ホテルと提携 社寺、産業…知識生かし
京都検定1~3級を取得している法人所属や個人の運転手20人が会員で、昨年7月から本格的に活動を始めた。ホテルから紹介を受けた乗客を半日から1日案内し、歴史や食文化、社寺や伝統産業などの知識や見どころを解説する。「隠れた名庭」や「世界遺産巡り」など客の要望に応じたお勧めルートも提案する。料金は1時間当たり3660円。
最初に提携したホテルマイステイズ京都四条(下京区)では毎月約20組が利用し、好評という。宿泊とセットにして「リピーター獲得につなげたい」と特色の一つにしている。
協会結成を呼びかけた会長の川上孝さん(72)と副会長の平川俊行さん(54)は、乗客から「案内を頼んだ運転手が何も知らなかった」との不満を何度も聞いたのがきっかけという。検定合格者の運転手仲間を誘い、観光案内の運営会社「HiT」も京都リサーチパーク(下京区)内に設立した。
協会は運転手向けの京都検定研修会も開催しており、川上さんは「タクシー台数が飽和状態の中、京都通のおもてなしで利用者を増やしたい」と話す。
【 2012年04月05日 12時59分 】
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