2012年 4月 3日
春の嵐大荒れ天気
急速に発達した低気圧の影響で岡山、香川で強風が吹き荒れました。三豊市では倉庫が倒れ、下敷きになった女性が死亡しました。低気圧が中国、四国を通過した昼頃から風と雨が強まり、岡山市北区で33.7メートルの最大瞬間風速を観測しました。三豊市高瀬町では午後3時25分頃、木造トタンぶきの倉庫が強風で倒れ、この倉庫を所有する会社の役員、白川淑子さん(69)が下敷きになって死亡したほか岡山、香川あわせて12人がケガをしました。また岡山発高松行きの快速マリンライナーが午後0時20分頃から坂出市の櫃石島の橋の上で立ち往生し、約175人の乗客が約7時間に渡って列車内に閉じ込められました。気象台では4日朝にかけて引き続き強風や高波に注意を呼びかけています。

人気役者が舞台稽古
5日開幕する四国こんぴら歌舞伎大芝居の舞台稽古が3日から香川県琴平町の金丸座で始まりました。舞台稽古は午前11時から本番と同じ衣装舞台セットで行われ、奥行きや間合い立ち位置などを確認していました。28回目となる今年は人間国宝の中村吉右衛門さんが座頭を務め、無法者の義理人情の世界を描いた「一本刀土俵入」など5つの演目が上演されます。中でも中村又五郎さんと長男の歌昇さんの親子での襲名披露が注目されていて、きょうの舞台稽古ではその一幕が披露されました。四国こんぴら歌舞伎は5日から22日までの18日間琴平町の金丸座で開かれます。

陸のヒラメ初競り
海水ではなく好適環境水と呼ばれる特殊な水で養殖されたヒラメの競りが岡山市中央卸売市場で行われました。けさ競りにかけられたのは岡山理科大学の研究施設から出荷されたヒラメ28匹です。このヒラメは真水にカリウムなどを加えた好適環境水という特殊な水を使っておととし12月から養殖されたものです。海水で育てた場合より3ヵ月ほど早く体長約50センチ、重さ800グラムほどに成長しました。初競りでは天然のものより約1割高く1キロあたり1200円から2000円の値が付きました。好適環境水で育てた魚の出荷は去年のトラフグに続いて2例目で今年6月にはシマアジの出荷を予定しています。

きな子が特派員に
香川県警のアイドルが今度は「記者」に挑戦します。警察犬「きな子」が県の広報誌の「特派員記者」に任命されました。警察犬としての活動以外に防犯教室に参加するなど大忙しのきな子。今度は県の広報誌の「特派員記者」に任命され、浜田知事から任命書とカメラの模型が手渡されました。きな子が担当するのは香川の歴史や伝統工芸などを紹介するコーナー、「きな子のかがワンだふる」。5月号の作成に向けてきな子が実際に県の伝統的工芸品、「讃岐かがり手まり」の「取材」に出かけます。また「きな子」のほか、「きな子」の娘で現在、警察犬になるため訓練を受けている「こむぎ」と「みりん」の3頭が香川県警の「安全・安心まちづくり教育隊」の特別隊員に指定されました。3頭は小学校で行う防犯教室や街頭キャンペーンなどに参加します。