福島第1原発:2号機温度上昇「冷温停止」に影響なし
毎日新聞 2012年02月06日 20時10分
東京電力福島第1原発2号機の炉内温度が70度以上に上がった問題について藤村修官房長官は6日の記者会見で「温度上昇は1カ所だけで、他の部位は安定している」として、昨年12月に政府が出した「冷温停止状態」宣言に影響はないとの判断を示した。
一方、内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は同日、「溶けた燃料がどこにあるか分かっていない状況では、こういうことは起こりうる。それほど心配する事態ではない」との見解を示した上で、「現状でどういうことが起こりうるか、あらかじめ説明する努力が足りない。何かあるたびに国民は不安になる」と東電の対応に苦言を呈した。【西川拓】