新入社員に対して、上司たちが「希望の部署へ配属されるとは限らない」って言うのは、「政治」です。
上司たちがそれを「単に事実を言っているにすぎない」って言い張るのも「政治」です。
そうやって、自分たちの思い通りに、手間なく、摩擦なく、新人を動かすための、布石を打っているんです。
新人を丸め込もうとしているわけです。
新人たちが希望の部署に配属して欲しいとがんばっちゃって、調整にすごく手間取ることを避けようとしています。
既に政治ゲームは始まっています。
既にゲームが始まってることを自覚している新入社員は、自分の配属希望を、なにかにつけて、先輩や上司にアピールしたり、言いふらしたりします。イヤミのないように。反感を買わないように。軽く。
これも「政治」です。
「政治」というのは、「組織の意思決定メカニズムを操作して、組織に自分の思い通りの意思決定をさせる行為」のことです。
「新入社員の配属先の決定」というのはまさに「組織の意思決定」そのもので、その意思決定の利害関係者は、組織の意思決定メカニズムを操作して、自分に有利な方向に意思決定を引っ張ろうとするのです。
自分の配属希望をなにかにつけてアピールしたり言いふらしたりすると、それが組織の意思決定に影響を及ぼすことがあります。
「あいつは、すごくこの部署に行きたがっていたからな。」
「そうだな。いつも言ってるよな」
「そんなに言うなら、ここに配属してやろうか」
っていう空気が形成されることってよくあります。
その意味で、自分の配属希望先をなにかにつけてアピールする新人の方は、組織の意思決定メカニズムを、自分の思い通りの方向へ引っ張る綱引きに参加しています。
配属先の希望だけでなく、こういう政治ゲームが、さまざまな形で行われているのが、会社という場所です。
というわけで、以前、新入社員でも社内政治を上手くやるためのテクニックを懇切丁寧に解説した記事を書いたので、前半の無料部分だけでも読んでおいて損はないと思います☆
ステマでした。