鳩山由紀夫元首相が6〜9日にイランを訪問し、アフマディネジャド大統領やジャリリ最高安全保障委員会事務局長らと会談する予定であることが4日分かった。鳩山氏は同日、東京都内で記者団に「イラン情勢は緊迫の度を加えているが、戦争状態にしてはならない。個人の立場で努力したい」と語った。
しかし国際社会は核開発を続けるイランに制裁圧力を強め、日本もイラン産原油の輸入削減方針を打ち出したばかり。玄葉光一郎外相は同日の記者会見で、鳩山氏のイラン訪問について「政府としては適切なレベル、適切なタイミングで働き掛けを行うことが極めて重要と考える」と述べ、不快感を示した。【横田愛】